空き家投資サポートバックナンバー92「どうやって説得したの?」
こんにちは、ベルの礒崎です。
最近、気づいたのですが、物件購入前に
誰が、家賃いくらで入居してくれるか
確約を取ってから物件購入する、という
方法を見つけてしまいました。
具体的な方法は、さすがに言えない、、、
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さて、本編に入ります
(前回からの続き)
自分の体の奥底に眠っている、
生き残ろうとする優秀な遺伝子を発動
させるために
まず先に会社を辞め、
自分を経済的に追い詰め、わざと破綻寸前
の状況に突撃していったわけですが、
この話をすると、
5回に3回くらいの確率で、以下の質問を
されます。
「奥さんをどうやって説得したの?」
僕は、あまり積極的に身内の話をしようと
思わないのですが、
これについては気になる方も多いようなので
説明します。
そもそもこんな危なっかしい話で、他人を説得
できるわけありません。自分を説得するのにも
1年以上かかったのですから。
地球は過去5億年の間に「地球五大危機(※)」
を経験したことがあり、
※生物すべて絶滅する可能性のあった急激な
環境変化。2億5100万年前の「ペルム紀」は
地球上の96%の生物が死滅
いま生きている生物は全て、そんな危機を
克服してきた超優秀な生物の子孫であり、
その中でも頂点に君臨しているのが人類
なのだから、
そんな人類である自分が、たかだかお金が
ない、などという問題を克服できないわけ
がない。
だから会社を辞めても大丈夫なのだ
などという話を旦那から聞かされて、
そうか、よかった!
それを聞いて安心したわ。
と言う女性がいるわけないですよね。
ということで、ウソをつきました。
どんなウソかというと、
「この前、俺が和歌山のM氏を訪ねて、
アフィリエイトや不動産投資を教えて
もらったでしょ?」
「彼ら、すごいよ!ノーリスクで
アフィリエイトで、毎月200万円以上、
稼ぎまくっててさ!」
「そのお金をどんどん不動産投資に投じて
いて、家賃収入もどんどん増やしている!」
「和歌山のM氏はさ、アフィリエイトも
不動産投資も、包み隠さず教えてくれるって
言うんだ!」
「でもさ、彼らは家賃収入が月収1000万円
とかになったら、もう働くのをやめると言って
いるんだよ!」
「だからさ!俺は今すぐ会社を辞めてみっちり
指導を受けないと、置き去りにされちゃうん
だよ!早く辞めないとヤバイよね!!」
「会社辞めればさ、月収50万くらいは
1、2ヶ月ですぐ達成できるとしてさ、その後も
頑張れば、遅くても1年以内にはアフィリエイト
で月収100万円いくでしょ。そうすれば不動産
は半年に一件くらいのペースで買い進められる
から手堅いよね!」
こんな感じで、サラリーマン時の月収など
さも1ヶ月かそこらでカンタンに達成できる
ようなことを言いました。
そして実際にアフィリエイトで私が
1日でとれくらい稼いでるかの証拠画面も
見せました。
1日で1.5万円とか稼いでる日もたしかに
あったのてすが、
実際には継続せず、月収だと10万円いかない
くらいでした。
そういう全体像は見せず、瞬間的に稼いだ日
だけの画面を見せたのです。
そんな感じで説得というかハッタリかまして
辞めてしまいました。
もちろん私は普通はこんなことはしません。
でも、やる時もあります。
それは自分だけの欲求を満たしたいと思う
時ではなく、
未来に対して大きな責任を背負っている時、
そして大勢の人達を守っていかなければと
思っている時です。
私は男であり、家族を守る最後の防波堤
です。決壊するわけにはいきません。
私には両親がいます。兄弟がいます。女房
がいます。
女房にも両親、姉妹がいます。
私がしっかりしなければ身内に何かあった時に
ヘタしたら全滅してしまいます。
この「何かあった時」。
「何かあった時」になってから、慌てて
対策しようとしても、とても間に合うとは
思えなかったのです。
平常時であり平和。
まだ若い。
この時にこそ!
まるで、身内全体の経済的危機が今日、いま
訪れたかのような気持ちに、本気でなって、
うわわわ、俺はどうすればいいんだ!!!
何とかなる方法があるなら何でもします!!
神様、助けて!!!俺が不甲斐ないから
身内全員助からないなんて絶対いやだ!!
という気持ちになって、最善を尽くす、
が、非常に重要だと思ったのです。
子供の頃、あるドラマを見ていました。
平凡な日常を平和に過ごしていた家族。
突然、子供が大病に倒れました。
高額な医療費を支払わないと命が助からない。
これまで自由気ままにのんびりと過ごしていた
主人公の父は子供を助けるために
人が変わったように
必死になって働き始めました。
どんなに辛い目にあっても必死に働いて医療費
を稼ごうと懸命に働く父。
結局、お金を稼げず子供は亡くなってしまい
ました。
とても悲しいドラマでしたが、
私はそのドラマの父を見て
「お前が悪い」
としか、思えませんでした。
というか、そう思うようにしました。
男として生まれ、年を重ねるにつれて
自分はどのような役割を担うのか、
しっかりと自覚し、想像し、時間がたっぷり
あるうちに準備していれば
「何かあった時」に、ちゃんと人を
助けられたのは分かっていたはず。
それをギリギリまで目をそらして、
努力しなくてもよい、その最終日まで
能力を出し惜しみして、のんびりと
暮らしていたから、大事な人を失う
ことになるのだ。
子供の頃に普通にテレビやマンガや雑誌を
見て育っていたのならば、
自分が将来、どんな責任を背負う立場に
なるのか、容易に想像できたはず。
しかし、「想像しないでラクして過ごす」
を選んだ。他の選択肢を選ぶ時間、選ぶ
チャンスはたくさんあったにもかかわらず。
悲劇を泣いて悲しんでいるなんて
図々しいこと極まりない。
そう思うようにしました。
そうしないと自分を厳しく管理できず
惰性で無計画な生き方をしてしまうと
思ったのです。
将来、自分が担うであろう役割。
果たすべき使命。
これが分かっていればこそ。
分かりませんでした。
知りませんでした。
想像できませんでした。
大黒柱が、そんなことでは、
道連れにされた身内は最悪です。
だから平和なうち、若いうち、時間のあるうちに
徹底して自分を鍛え、万全の準備をしなければと
思ったのです。
会社を辞め、経済的なプレッシャーがやって
きても、勇気で恐怖を叩き返す心の強さを
時間かけて養わなければならないと思った
のです。
しかし、そんな心の過程や決断の理由を
クドクドと説明して、
自分以外の人間が納得してくれるとは
思えませんでした。
というか、
信念があるのならば、なぜわざわざ説明して
他人の理解を得ようとするのか?
と、思いました。
会社をやめる。重たい決断です。
他人に重たい話を聞かせて、自分と一緒に
重たい決断をさせようとすること自体、
なんだか卑怯な感じがしました。
なぜなら、もし途中でうまくいかなくなって
経済的に厳しくなったら、
「お前だって会社辞めるの、賛成しただろ」
と、言い訳できる保険をかけているような
感じがしたからです。
うまくいかなかったら、その責任は1人で
ひっかぶる。全ての批判を一身に受ける。
うまくいけば、みんなで笑顔になる。
まわりの人達は私を信じてついてこさせる。
それだけでいい。
シンプル。分かりやすい。
それで進めていきたいと思いました。
自分以外の人間に共同責任は一切背負わせない。
将来やってくるかもしれない危機に備えて
1人で静かに決心し、万全の準備をする。
起業ブームに乗っただけなんでしょ
一儲けを企んで浅はかなチャンスに乗ったな
現実を見ないで夢を追いかけているんでしょ
もしかしたら、そんな風にも見えていたかも
しれません。
実際には、誰もが見たくないと思っている
現実を1番直視しているのですが。
少々の非難や誤解など覚悟の上で、
決断して強く歩む。
いずれお前も必ずわかる日が来る。
それで良いと思いました。
成果を出してもいないのに、道半ばで
いちいち人に理解してもらおう、とは
思わないようにしました。
なぜ、そこまで強い想いを持てるのか?
それは自分の欲望を満たすためではなく、
大勢の人達を守れる人間になるために、
という思いがあるからです。
この想いが本物であれば、
ウソでもハッタリでも、何でもできました。
(次回へ続く)