バックナンバー32「会計の学習」
こんにちは、ベルの礒崎です。
最近、知り合いの不動産投資家が
台風21号によって大打撃を受けました。
彼が管理している物件のうち7割以上、
屋根が吹き飛んだり壁が崩壊したりした
のです。
その結果、収入は半分になり、貯金も
半分になりました。
でも生活は一切問題ありません。
なぜならそうなっても大丈夫な
ライフスタイルにしていたからです。
また無茶な借入などもしていないので
破綻もありません。単に収入が減った
だけです。
投資や事業をしていて、ホンモノの
実力派なのか、
ただの見た目だけだったのか、
こういう時にこそハッキリ分かりますね。
こういうのを
「疾風に勁草を知る」(しっぷうにけいそうをしる)
と言います。
(意味)
《「後漢書」王覇伝から》
激しい風が吹いてはじめて丈夫な草が
見分けられる。
苦難にあってはじめて、
その人の節操の堅さや意志の強さが
わかるということ。
さて、本編に入ります
(前回の続き)
ファイナンシャル教育が不足された
ままにしておくと、
何百万人もの人々が高齢の時に
貧困のまま放置されてしまう。
そこでロバート・キヨサキは
お金に関する自己責任を背負えるように
なるためのファイナンシャル教育を目的
として
会計教材である
キャッシュフローゲーム
というものを発明しました。
これは、単なるボードゲームだと思って
いる人が多いですが
ゲーム形式の「会計教材」でした。
なぜ教材なのにゲーム形式なのかというと
発案者のロバート・キヨサキ自身の体験に
寄るところがあります。
ロバート・キヨサキは
学校の勉強が大変苦手で、テストの成績
は最悪だったそうです。
しかし学ぶこと自体は大好きでした。
そして彼にとって、最も効率のよい
学習スタイルとは
体験しながら学ぶ
というものでした。
教室に入ってイスに座ってテキスト
を開いて学ぶ、ではないのです。
ボードゲーム形式にすると、まるで
本当にお金を使って投資をしている
感覚を得られます。
そして、あらゆる選択をするたびに
手元にある財務諸表がどんな風に変化
していくか、まるで本当に会社経営を
している経営者のように実感できる
大変な優れものなのです。
だから財務諸表がどれだけ重要で、
財務諸表を理想的な姿に作りあげて
いく、ということが、どういうこと
なのか、本当によく分かります。
そういう教育効果を目的にして
会計教材「キャッシュフローゲーム」
を作り、
その教材が何なのかの理解を普及させる
ために「金持ち父さん貧乏父さん」を
執筆したのです。
公演会場では中盤から参加者全員で
キャッシュフローゲームをプレイする
時間がスタートしました。
私はそのとき、初めてキャッシュフロー
ゲームをプレイし、大変な衝撃を受けま
した。
これはとんでもないゲームだ、と。
たとえ10年、会計学の勉強をしても
辿り着けない理解に一気に辿りつける。
そして、「あっ」と気づくことが
ありました。
キャッシュフローゲーム、私の家に
あったのです。開封もせずに。
なぜ自宅にあったのか、その理由は
割愛しますが
「あれか!」
と、激しく思い出したのです。
(次回へ続く)