バックナンバー67「教育のコスト、無知のコスト」

こんにちは、ベルの礒崎です。

なんだか最近、雪景色を見ながら温泉

を楽しめる旅館でゆっくり過ごしたい

気持ちに駆られます^_^

温泉のあと、おいしい食事とかできたら

最高でしょうね!

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さて、本編に入ります

(前回からの続き)

※2005年-2006年当時の私の実際の話です

※当時はサラリーマンをしていました

FXの運用代行、A社によるサギ発覚。

なんとか私だけがギリギリのところで

踏み留まり、あの勉強会の集まりと

縁を切り、

いつ経済的果実を手に入れられるか

分からない地道な勉強生活に戻り、

「結局お前はまだ結果が出せていない」

と揶揄されながら自分を貫き通した結果

たった1人だけ、ハメられずに済んだ。

本当にそのおかげで、

大変な騒ぎとなっているサギ事件を

本当の本当に人ごとのように心穏やかに

眺めていることができました。

「よかった・・・・」

もしも、もしも、私も、みんなと同じように

サギに引っかかり、投入したお金を持って

いかれていたら、どうだったか?

まず会社の仕事は、精神的にまったく手が

つかなくなるでしょうね。

そもそも

会社の給料が十分ではなく、このまま何年も

サラリーマンを続けていても未来がない、

という経済的理由などがあり、投資の世界に

入ったのに、

投資の世界に入る前よりもお金の問題が

一撃で強烈に悪化してしまったわけです。

つまり

会社の給料が十分ではなく、このまま何年も

サラリーマンを続けていても未来がない、

と、思っていた時の方が、今よりも裕福で

あった、ということになるわけです。

そんな精神状態で仕事に身が入るわけが

ありません。

今から向かうべき経済的目標は

投資のことなど全く考えていなかった時の

財政状態に戻すこと

になるのです。

それは非常に高い目標であり、

これまでよりもさらに大変な努力を

求められるのです。

夢中になれる、素晴らしい目標を達成

するため、ではなく、

過去の財政状態に戻すために、です。

その財政状態って、とても不満で不安な

ものなのですよ?

やってられるわけ、ありません。

でも、心を入れ替えて、明日からは着実な

前進のためだけ、自己成長のためだけに

時間を使おう。エネルギーを使おう、と

思っても、実は、それすら許されない現実が

被害者には待っていたのです。

しかもしばらく数年間は。

どういうことでしょうか?

これは被害者のうちの1人の男性から

聞いたことです。

もう安易な儲け話には乗らず、明日からは

真面目に学ぶこと、成長することに時間を

使おう、と思っても

被害者全員が、もうとんでもない怒りと

ショックとパニックとでゴチャゴチャに

なっていて

あのサギ集団に一矢報いてやるぞ!

そうじゃないと気が済まない!

まずは訴訟だ!

という方向に向かって止められない状況

なのだそうです。

弁護士からは、そんなことをしても多分

無駄だと思う、お金は取り返せないと

思う、と助言されたそうですが

そういう問題じゃない!やるんだ!!

気が済まない!!!

という話になってしまって、やはり姿を

変えて暴走集団と化してしまっていた

のだそうです。

最初は欲望の暴走集団だったのが、

今度は怒りの暴走集団になったのです。

感情的聡明さ(E.Q)など、かけらも

ありません。

そして誰か1人がその活動から抜けようと

すると、

お前!抜けるのか!許せん!

ダメだ!一緒にやるんだ!!

という話になってしまい、抜けたくても

抜けられない。

心を入れ替えて一から勉強し直そうと

思って時間を使いたくても許されない

状況に追い込まれてしまうのだそうです。

この怒りの暴走に、しばらく数年、

付き合わされることになるので

その数年という時間は、成長にすら

投入が許されないのだそうです。

成長の喜びを感じることすら許されない

数年間。

自己成長に数年を投じることができたら

完全に別人になれるくらい価値があるのに。

これから先数年間の精神的徒労はどれほど

でしょうか。

親や、配偶者や、子供に、どんな顔を

見せていけばいいのでしょうか。

『教育が高くつくというなら、

無知はもっと高くつく。』

(ベンジャミン・フランクリン)

この言葉。

まったくその通りなのです。

被害者1人1人が被った被害額は、人によって

違いますが、

だいたい数千万円から億単位。

この世の全てのセミナーに参加し

この世の全ての教材を購入したと

しても、

絶対にそこまでの金額には達しません。

それに教育投資にそれだけの資金を

投じれば

あり得ないくらいの成長ができます。

全く成長しない、というのはあり得ない

のです。

でも欲に目がくらんで身の丈に合わない

利益を追いかけて、仕組まれたワナに

突撃していくと、

数千万円、億単位がカンタンに吹き飛ぶ

ことなど、数え切れないくらいあるのです。

そして

学べることは、たったの1つだけ。

それは

オレがバカだった

これだけ。

本当にこれだけなのです。

これまで何人もの「投資に興味がある人」

(あえて「投資家」と表現しません)

と、話をすることがありましたが

そのうちの何割かは、

数千円、数万円のセミナー代金は

やたら出し渋ったり、そんなお金は

ない、本当に参加費ほどの価値が

あるのか?と言ったりしますが、

その同じ人間が

何百万円、何千万円の投資に対しては

平気で借金して、いきなり投資したり

します。無知のまま。

それでもうまくいって多少の利益が出る

こともありますが、

それは単に運が良かっただけです。

でも大抵お金の活動で良い結果が出たり

儲かったりすると、

俺は頭がいい

と思いたがる感情が強くなります。

そうなると、次は

失敗しません。

そうじゃなくて、大失敗します。

それで何もかもを失います。

ちなみに、サギ被害者のうちの1人に

数店舗のラーメン屋を経営する人物が

いました。

その男性は性格が少々荒っぽかった

らしく、

サギ会社のメンバーを何とかして捕まえ

自分が投じたお金のうち何割かを無理やり

取り返したそうです。

その結果、後日、

彼の経営するラーメン屋に怖い人達が

現れ、暴力を重ね、器物破損し、

店をメチャクチャにされたそうです。

もう1度言います。

『教育が高くつくというなら、

無知はもっと高くつく。』

(ベンジャミン・フランクリン)

(次回へ続く)