バックナンバー65「I.QとE.Q」
こんにちは、ベルの礒崎です。
昨晩はコンサルティング生同士の
懇親会を銀座Weworkにて行いました!
数日前にみんなにお題を出しました。
その内容は、
「もし来年の1月末に会社を辞めて独立
するとしたら、その後どうやって生きて
いきますか?
当日は5つ、発表してください!」
というものです。
12名ほどご参加いただいたのですが、
いやー、なかなか面白いアイデアが
たくさん出てきました!
なるほど、これなら何度お金がゼロに
なっても、いくらでも復活できるな!
と思いました^_^
前回も他のお題で宿題を出して色々と
発表してもらったのですが、
これらの内容はFacebookの非公開
グループにて、コンサルティング生
限定で共有するようにしています。
私も万が一、経済的に追い詰められたら
この内容をしっかり見返そうと思います^_^
(メインセミナーページ)
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さて、本編に入ります
(前回からの続き)
※2005年-2006年当時の私の実際の話です
※当時はサラリーマンをしていました
どれだけ売り物件探しをしても必ず
私の前に立ちはだかるハードルは
物件購入前にリフォーム費用を
算定できない
ということでした。
このハードルを乗り越える能力を獲得しない
限り、売り物件探しをしても、全く意味が
ない、と思うようになりました。
また、自分の中に危険なものを感じるように
なりました。
それは何かというと、
もう細かいことにこだわらず、テキトーに
見切り発車で買ってしまおうか
という衝動です。
また、周囲の環境も良くありませんでした。
たとえば、
不動産投資合宿に参加したメンバーで
時々集まって飲み会をしていたのですが
そこでみんな、実績発表します。
みんなそれぞれ、
「××銀行で満額借入できたので自己資金を
1円も使わずにアパート購入できました!」
みたいな発表が多かったのですが、
肝心のキャッシュフロー、
つまり、
収入がいくら入ってきて、
総支払いはいくらで、
その結果、手取り現金収入はいくらなのか
という話には一切触れないのです。
というか、分かってないで買ったのかな、
という印象を受けました。
そして、そういう細かい質問をすると
空気が悪くなるので、あまりそういう
ことは聞いてはいけない、みたいな
暗黙のルール、みたいな状況がありま
した。
投資家同士の間で、それは明らかに
おかしいだろう、むしろ、そういう
核心から順番に話題にならないと
おかしい。
そういう話ができないのならば、
職場の飲み会じゃないんだから、
そもそもそんなものに付き合う
べきじゃない、と思いました。
そして、私がキャッシュフローに
関する核心の質問をすると、
「でも礒崎さん、買えてないよね」
「礒崎さん、ノウハウコレクターじゃない?」
「そんなんじゃ、いつまでも物件を買えないよ」
というようなことを言われるように
なりました。
唐突にそう言われてしまうと、
「??おれ、へ、ヘンなこと、
言ってないよな??」
と、思って混乱するばかりでした。
今にして思えば、こう回答すべきだった
わけです。
「でも礒崎さん、買えてないよね」
→買うべきじゃない物件を買わない、と
判断できるのは誇るべき勉強の成果だ
「礒崎さん、ノウハウコレクターじゃない?」
→ノウハウコレクターは友達から100万円借金
してセミナー代に突っ込んだりしない
「そんなんじゃ、いつまでも物件を買えないよ」
→物件を買うのが目的ではない。
キャッシュフローの最大化が目的だ。
まあ、反論する必要がそもそも
ないわけですが。
彼らが、僕の核心的な質問に回答せず
上記の反論をするのは、
きっと感情のバランスを維持するために
苦し紛れにしてきたのだと思います。
そのツケは数年後に非常に大きくのしかかって
くるにも関わらず。
ちなみに当時から10年以上経過し、最近に
なって当時の彼らと、たまに個別で会う事
があるのですが
ほとんどの人達が、
何のために物件を買って増やしたのか
分からない。
サラリーマンを早期に辞めるために物件を
買い増していったのに、
かえってサラリーマンを辞められなくなって
しまった。
あなたが当時言っていたことは正しかった、
と愚痴混じりに言ってます。
そして私の投資成果やリフォーム代金の
見積りなど、動かぬ証拠を見せると
ワナワナしながら表情がシャレにならない
ような青ざめ方をして
「おれ、ぼったくられてたのか、、、」
と言い始めます。
私に言わせると、ぼったくられていた、と
いうのは厳密には違うのですが。
彼らはみな、年収がとても高く、
大変立派な会社で勤務しています。
世間で言うところの高学歴者です。
にも関わらず、なぜこのような状況に
突入してしまうのでしょうか?
ここが、投資や事業の難しいところです。
彼らは
感情のコントロール
の能力が低いのです。
心のバランスを取るために、刹那的に
苦し紛れに当時の私に反論してきたのが
その証拠です。
I.Q(知能指数)という言葉、ありますよね?
学問的聡明さ、と言ってもいいかも
しれません。
学問的聡明さがいかに高くても、
感情的聡明さ、つまり自己の感情を
高度にコントロールできなければ
学問的聡明さを、そもそも活かすことが
できません。
たとえば、学問的聡明さによって就ける
職業の最高峰が、医者、弁護士、ブランド
ある大企業の高給サラリーマンなどですが
そういう高度な職業にある人が
お金の選択や、または異性関係もそうかも
しれませんが
そういうジャンルでは、お粗末な選択を
してしまうケースがあるのは
感情的聡明さが足りないからなのです。
巷ではI.Qに対してE.Qと呼ばれています。
E.Qが低いと、I.Qは機能不全に陥ります。
その最たる例が
投資用新築ワンルームマンション。
その営業マンなどは、
I.Qを機能不全に陥らせるために、
若い女性営業担当をつけたり、
相手の自尊心を持ち上げたりなどして、
あの手この手を駆使してきます。
彼らは人の弱いところをよく分かって
いるわけです。
以前、私は、
投資用新築ワンルームマンションの
元・営業マンに頼み込まれて、
一緒にビジネスを興してしまった
失敗経験があります。しかも2回。
投資用新築ワンルームマンションの
元・営業マンがらみです。
私は情に訴えかけられて、お願いされて
しまうと、かわいそうだな、と思って
しまって、ついつい引き受けてしまう
という弱点があります。
つまり私は同情心、情に訴えかけられると
弱いのです。
このように感情的聡明さが至らないと
普通に考えればやんないだろ、こんなこと
というようなことをしてしまうのが人間
なのです。
だから投資や事業の世界でキチッと成果
を出せる人間になるためには
感情的試練
これを何度か克服して精神を鍛える必要
があります。
ここで言う感情とは、
エゴ、見栄、欲望、恐怖、同情
といったものです。
この感情がI.Qを機能不全に陥らせます。
これらの感情を悪い、と言っているわけ
ではありません。上手に利用すれば
大きな目標を達成するためのエネルギー
になります。
コントロールできないのが問題なのです。
だから感情的試練によって精神を鍛えれば
いいのです。
ここで言う精神とは
勇気、愛情、冷静さ
といったものです。
勇気がないと恐怖でがんじからめになり
空が落ちてくる、空が落ちてくる、と
昔の人みたいに大騒ぎします。
他者に対する愛情が欠けていると自己中心的
になり過ぎてしまいます。
冷静さがないと欲深な熱狂に歯止めが
かからなくなります。
私は、過去の様々な経験から、投資教育を
行う時は、心の指導から始める必要がある
と痛烈に思うようになりました。
私のセミナーに1度でも参加していただいた
方なら既にご存知と思いますが、
最初の20分くらいは、やたらクドクドと
気持ちの面の話ばかりするのは、そういう
理由からです。
たまにアンケートで
前置きが長すぎる
早くノウハウの話をしてくれ
といったようなご意見をいただくこと
がありますが、
それでも方針変更しないのは、そういう
ことです。
(次回へ続く)